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【魚の観察】ハチカサゴ?ウッカリカサゴ?

胸鰭の軟条数を数えてみました。

ハチカサゴの胸鰭小2



学問的にはどうやら認知されていないらしいハチカサゴ

大原の根魚五目に乗ると結構な確率で出会う事ができます。

大物は3kgを超す大型種、ウッカリカサゴ(カンコ)とそっくりなのですが、船長たちは区別をしています。

教えてもらって

・斑紋の縁取りが黒っぽくくっきりしている

・腹が白っぽいウッカリ君に対してオレンジ色の個体が多い

・最後まで激しくファイト、途中から重いだけにならない

・食べると歴然の差、特に兜を割ると脂が滲み出してくる。もちろん煮ても脂の粒がたくさん


などなど判断基準は色々あるようです。

ハチカサゴ斑紋1
(ハチカサゴ斑紋)

カンコ勢ぞろい
(ウッカリカサゴ斑紋)

しかし決定的な物は無く、先日釣ったウッカリカサゴ(カンコ)でも超脂乗りの良い個体に遭遇し、

判定する自信が揺らいできました。

そこで胸鰭の軟条数に注目。

ハチカサゴのそれは明確になっていませんが、一説には17本だと言われています。

ちなみに、

ウッカリカサゴは18~20本で19本の個体が多い。

カサゴは17~19本で18本の個体が多いそうです。

この二つの分類は確立していると思われますが、ハチカサゴの事はまだまだ闇の中。

そこで今回大原で釣った2匹のハチカサゴについて調べてみました。

これが2.1kgの胸鰭
20160514大原ハチカサゴ大kg

こちらが1.1kgの胸鰭
20160514大原ハチカサゴ小kg

どちらも船長の見立てでハチカサゴという事でした。

共に胸鰭軟条数は17本!!

これで決定的ではありませんので、今後も継続的に調べてみたいと思います。

またウッカリカサゴ(カンコ)やカサゴの胸鰭も調べてみようと思います。

釣りの世界も奥が深いけど、お魚の世界も深いですね~!!

でも毎週根魚五目と言う訳にもいかないからなぁ...。



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コメント

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ほほう

 実は釣りのサイトをリニューアルする時に、魚種表記のバラつきが難しい処理の一つなのですが、ハチカサゴは困ったんですよ!

 結局、カサゴの老成魚として単独種として扱ってるんですが、学問的には不明確な面があるんですね。
 勉強になりました。

 是非、新種として証明し、「まるかつかさご」なんて名前を残してください。

 ちなみに、「ホウボウ」と「ホーボー」と書く宿とかもあって難しいんです^^

実は先日のハチカサゴ、それほど旨いってほどではなかったんですよ。
惜しかったなぁ、ヒレ見たかったです。
これから、データ積み重ねてみたいですね。

No title

魚は分類してもお金にならないので、研究者が少ない、予算が少ないなどなどあって進みませんね〜〜!
トウジンも見た目そっくりで違う種類がいる様です。

No title

うぞっさん>
ハチカサゴは完全にローカルですからね...。
でも大原だけじゃなく南房や静岡方面などでも名前が聞かれます。
一昨年初めて釣って食べたんですが、もしかしたらそれ以前にも出会っていた可能性も大ですね。カンコだ~って言ってたかも?
胸鰭軟条数で糸口になるかもしれません。この先の調査が楽しみです。
先日波崎で釣ったウッカリ君の胸鰭調べておけば良かったと後悔しきりです。

No title

すずきんさん>
未だ場所(地域・ポイント)や大きさなどの個体差に依るんじゃないかとの疑念から抜け出す事ができません。
今一つなハチもあり、メチャ旨なカンコもありで迷いは深くなるばかり。これからはせっせと根魚釣って胸鰭の写真を撮り数えましょう!!

No title

アッキーさん>
学者なんてそんなものでしょうね。
某都知事みたいな元学者が居るから誤解されちゃいますけどね...。
トウジンのそっくりさんって、鼻の短いテナガダラじゃなくてですか?(ちょっと興味あり)