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【釣具修理】竿の入院・修理受付

釣り竿の入院依頼がありましたので...。

入院前2

入院したのはもうだいぶ前だったのですが、「急がない。」という言葉にちょっと放置していました。

暑い時期は塗装の乾きが安定しないので、あまり竿作りの作業をやらないんです。

すると2本目の入院が来てしまいましたので、重い腰を上げる事にしました。

1本目は中深場用の竿、オモリ負荷150~200号です。

お友達に作ってもらった竿らしいのですが、長すぎ重すぎで使いずらいと言う事でリフォームした竿です。

量ってみるとバット部分が相当重いので、グラスの元部分を詰め、バット素材を強度を維持しつつ軽量化を図りました。

穂先に道糸が絡んだか?不注意でリールを巻きすぎてしまったか?

穂先がポッキリになってしまった様です...。

この手の修理は折れた位置にもよりますが、調子が若干変わるのは我慢するとしてトップガイドの交換になります。

折れてしまったトップガイドは、塗料と糸を取り除き金具部分をライターで炙りラジオペンチで引き抜くと再利用可能です。

しかし太さが変わっているために同じ竿先に取り付ける事は不可能。合わせるために素材を削ると強度が落ちて、再度折れてしまいます。

トップガイド2

そこで写真の様なトップガイドを使う事にしました。(ちょうど手持ち在庫にあったので)

折れた部分の先端のみ少しだけ削り、差し込めるように調整します。

後は同色の糸(金・黒)を使って密に巻き、ウレタンで塗装して仕上げます。

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2本目は外房フグ竿、ワンピースの先調子に仕上げたオリジナルです。

手元は籐巻きで和風テイストたっぷりな仕様なのですが、使用者の釣行頻度が高すぎ?たのか竿尻が劣化してしまいました。

ビニールテープを巻いて応急処置をして白子フグを楽しんだ様ですが、いよいよ入院となりました。

緩んだ籐を再度締め直し、竿尻部分の補強修理を実施しました。

耐水性をアップさせ強度アップを狙って籐の上からウレタン塗装をして仕上げます。

竿尻ゴム2

更に竿尻にゴム栓を付けて過酷な使用に耐えられるようにします。

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どちらも修理作業としては軽い部類ですが、ウレタン塗装(重ね塗りあり)が一番手間がかかりますかね。

でもこれで気に入った竿をまた長い事使っていただければ、

作成者としても嬉しい限り!!

竿が折れた、壊れた等の困り事があればお気軽にご相談ください。



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コメント

非公開コメント

これぞ職人技ですね。!(^^)!
今度お願いしますね。私の折れたココロ
直してくださいね。すみません酔ってます。(^_^.)

しおどめさん>
愛用の竿が壊れると悲しいですからね。
できるだけ再生できるように努力するわけです。
やはり手に馴染んだタックルというものは宝物だと思います。
しかし、職人技をもってしても、折れた心の修理は...。

今度まるかつ水産 竿修理部門にお願いしよう!!
過去折れてしまった竿、みーんな廃棄処分になってる我が家です

最近はメタルトップで折れる事無くなったけど・・・・・

きよりんさん>
廃棄処分にするくらいならば、部品として提供してください。
よろしくお願いします。
もしかしたら再生可能な物もあるかもよ?